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同時テロから1週間 街は徐々に日常を…

2016年3月29日 12:23
同時テロから1週間 街は徐々に日常を…

 35人が死亡したベルギーの同時テロは、29日、発生から1週間を迎える。しかし、テロの実行犯はいまだ捕まっておらず、事件の全容解明は難航も予想される。

 ブリュッセルの空港と地下鉄で22日に発生した同時テロは、これまでに35人が死亡、340人がケガをした。日本人の瀧田祐さん(生命保険協会職員)は依然として意識不明。

 この事件ではこれまでに、空港と地下鉄で合わせて3人の実行犯が自爆したことがわかっている。また、捜査当局は事件から1週間を前に、空港の3人目のテロ実行犯の監視カメラ映像を公開した。

 この人物について地元メディアは一時逮捕されたと報じたが、証拠不十分で28日、釈放された。今後は、逃走中とされる地下鉄テロの容疑者1人を含め、実行犯の身柄確保が最重要課題となる。

 一方、地下鉄は一部で運行が始まっているほか、空港も30日に一部が再開予定と報じられるなど、ブリュッセルの街は徐々に日常を取り戻しつつある。