×

遺書か?テロ実行犯のパソコンから文書押収

2016年3月24日 7:54
遺書か?テロ実行犯のパソコンから文書押収

 31人が死亡したベルギーの同時テロで検察当局は、関係先で実行犯の遺書とみられる文章を押収したことを明らかにした。

 ベルギーの検察当局は23日、空港で自爆した男らのうち1人がイブラヒム・バクラウイ容疑者だったと発表した。防犯カメラで画面左側に映っていた別の男とともに自爆し、右端の男は現在も逃走中だという。ただ、左右2人の身元については明らかになっていないという。

 一方、地下鉄で自爆したのはイブラヒム容疑者の弟、ハリド・バクラウイ容疑者だったことも明らかになった。地元メディアはハリド容疑者がパリの同時テロの実行犯、アブデスラム容疑者らに協力していたと報じている。

 家宅捜索で押収された兄のイブラヒム容疑者のパソコンからは「非常に焦っている。あちこちで捜索が始まり安心できない」などと書かれた遺書のような文章が見つかったということで、アブデスラム容疑者の逮捕で捜査の網が狭まっていることに実行犯らが危機感を募らせていた可能性がある。

 ベルギーの公共放送はこのテロによる死者は31人、ケガをした人は約300人に上ると報じている。