去年１１月、フランスのパリで１３０人が死亡した同時多発テロ事件で１８日、国際指名手配を受けている男の指紋がベルギー・ブリュッセルで見つかったことがわかった。

　ベルギー検察によると、ブリュッセルのアパートで見つかった指紋はパリ同時多発テロ事件の実行犯で国際指名手配を受けているサラ・アブデスラム容疑者のもの。

　このアパートには、警察が１５日、テロ事件の関係先として家宅捜索を行っていて、その際、現場にいた男らと銃撃戦となり、警察が１人の男を射殺した。

　射殺された男は、アブデスラム容疑者とテロ事件の２か月前、同じ車に乗っていたことがわかっていて、アブデスラム容疑者と関係のある人物だとみられている。

　テロ事件の前、アブデスラム容疑者はブリュッセルに住んでいて、今年１月にはブリュッセル郊外の別のアパートからもアブデスラム容疑者の指紋が見つかっていた。

　警察は、アブデスラム容疑者がブリュッセルに潜伏している可能性があるとみて行方を追っている。