エジプト機ハイジャック終了 容疑者を拘束
乗客・乗員ら60人以上が乗ったエジプト航空の国内線の旅客機が飛行中にハイジャックされ、キプロスの空港に着陸した。キプロス外務省が日本時間29日午後9時前に発表したところによると、ハイジャックは終了し、容疑者の身柄が拘束されたという。
エジプト航空などによると、ハイジャックされたのは、アレクサンドリアからカイロに向かっていたエジプト航空181便、エアバス320。旅客機には乗客・乗員と保安要員合わせて60人以上が乗っていて、容疑者の要求によりキプロス東部のラルナカ空港に着陸した。
着陸後、エジプト航空側が容疑者と交渉し、乗客のほとんどが解放され、キプロス外務省が日本時間29日午後9時前に発表したところによると、ハイジャックは終了し、容疑者の身柄が拘束されたという。
日本の外務省によると、乗客に日本人はいないという。
会見したエジプトの民間航空相によると、容疑者は銃などは所持しておらず、自爆ベルトを持っているかどうかはわからないとしている。一方で、容疑者の身元については明らかにしなかったが、キプロスの外務省は、セイフ・エル・ディン・ムスタファ容疑者だとしていて、CNNテレビは、エジプト国籍だと報じている。
容疑者の要求について、地元メディアは当初、キプロスにいる元妻にあてた手紙を渡すよう求めたと報じた。しかし、その後、中東のメディアによると、容疑者はエジプト政府に対し、収監されている女の囚人の釈放を要求しているという。