ロシア内務省は５日、モスクワなどにあるオウム真理教の拠点を一斉に捜索したと発表した。関係者約１０人を拘束したという。

　地元当局の捜索は５日午前から、モスクワとロシア第２の都市・サンクトペテルブルクにあるオウム真理教の拠点２５か所で行われた。関係者約１０人の身柄を拘束したほか、関連書籍などを押収したという。日本人が拘束されたとの情報はない。

　オウム真理教は、テロ組織として現在、ロシアでの活動を禁止されているが、地元当局によると、２０１２年から２０１４年までインターネットでの募金活動を続けるなどしていた。

　オウム真理教を巡っては、先月も、旧ユーゴスラビアのモンテネグロで活動に関与した疑いがあるロシア人など約６０人が拘束されている。