中国政府、米が追加関税上乗せなら“報復措置” 中国メディア
中国メディアは、アメリカのトランプ政権が中国からの輸入品に対し追加関税を上乗せした場合、中国政府が報復措置として、アメリカ産の農産物や食品に対し、追加関税に踏み切る可能性が高いと報じました。
トランプ大統領は中国からの輸入品に対し、先月発動した10%の追加関税に加え、4日からさらに10%の関税を上乗せすると表明しています。
こうした中、中国共産党系メディアの環球時報は3日、情報筋の話として、トランプ政権が中国に対し実際に関税を引き上げた場合、中国政府が「断固として強力な対抗措置を講じる」との見方を示しました。具体的には、アメリカ産の農産物や食品を対象にする可能性が高いとしています。
アメリカにとって中国は農産物の主要な輸出先のため、引き上げを見直すようけん制する狙いがあるとみられます。
これに対し、中国外務省の報道官は会見で、対象品目の言及は避けたものの、「フェンタニル問題を再び口実にし、追加関税を課すと脅すことに断固反対する」と強調しています。