次の在韓米軍司令官に指名されている高官が、北朝鮮による核兵器や長距離弾道ミサイルの開発に強い懸念を示した。

　１９日に開かれた議会上院の公聴会で、次の在韓米軍司令官に指名されているブルックス大将は、北朝鮮が開発しているＫＮ－０８と呼ばれる移動式大陸間弾道ミサイルについて、「必要な技術があることを示しており、大きな懸念だ」と述べた。

　また「開発に成功すればアメリカ本土も脅威にさらされる可能性がある」と分析したうえで、「止められない限り、彼らはそうした能力を手に入れることになる」と危機感を示した。

　アメリカは北朝鮮の行動を押さえる役割を中国に期待しているが、ブルックス大将は中国が北朝鮮をコントロールする能力が低下しているとの認識を示し、中国軍の高官が北朝鮮に対して苛立った発言をしていることを聞いたと明かした。