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米軍機にロシア戦闘機が異常接近

2016年4月30日 23:38

 北欧のバルト海上空で29日、偵察飛行をしていたアメリカの軍用機にロシア軍の戦闘機が異常接近し、アメリカ側は「緊張を高める行為だ」と非難した。

 アメリカ国防総省によると、バルト海上空の国際空域で29日、アメリカ軍の偵察機が定期的に実施している偵察飛行を行っていたところ、ロシア軍の戦闘機が異常接近して飛行を妨害した。ロシア軍機は偵察機の約8メートル近くまで接近し、回転しながら飛行したという。

 バルト海では今月11日と12日にもロシア軍の戦闘爆撃機2機が演習中のアメリカ軍艦船の近くで繰り返し異常な接近飛行を行っていた。アメリカ国防総省の報道官は、今回の異常接近について「不必要に緊張を高める行為だ」と非難したという。

 一方、ロシアの国防省は「アメリカの偵察機が無線を切っていたため、機体を視認する必要があった。国際規則に則って飛行した」と反論している。