×

北、挑発から対話への揺さぶり…韓国側反発

2016年5月9日 17:41
北、挑発から対話への揺さぶり…韓国側反発

 北朝鮮で行われている朝鮮労働党の党大会は9日、4日目を迎えた。金正恩第1書記は韓国側に対して関係改善を呼びかけたが、韓国側は反発している。

 金第1書記は党大会で「南北関係の改善が最も重要な問題で、手を取り合い関係を改善しなくてはならない」と述べた。党大会前は強い指導者像を誇示し、内部の結束を高めるため「ソウルを火の海にする」と挑発を繰り返してきたが、党大会を機に対話局面へ移行し揺さぶりをかけてきたと考えられる。

 しかし、韓国国防省は反発している。

 韓国国防省報道官「自らを核保有国とし核とミサイルの挑発を行う中で、会談が必要だというのは誠意がない」

 韓国は北朝鮮を核保有国として認めないことを繰り返し強調。挑発をやめ、非核化に向けた具体的な行動を見せることが対話の前提だとしていて、北朝鮮ペースの対話に応じる可能性は低そうだ。また、北朝鮮が核開発を党大会で国家戦略としたため、今後も核実験やミサイルの発射が続けられる可能性もあるとみて警戒している。