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大統領の広島訪問決定 米国内で称賛の声も

2016年5月11日 10:45
大統領の広島訪問決定 米国内で称賛の声も

 アメリカのオバマ大統領が広島を訪問することが決まった。伊勢志摩サミットが閉幕する今月27日に、安倍首相とともに平和公園を訪れる。

 「我々は核兵器を使った唯一の国であり、それゆえに、核兵器廃絶へ世界を主導する責任がある」-ホワイトハウスのアーネスト報道官は10日、オバマ大統領が広島を訪問する理由として、原爆を投下した国としての「責任」があることを挙げた。広島で被爆者に面会するか、また、大統領が演説を行うかなど、「詳しい日程は確定していない」としている。

 訪問が決まったことについて、これまで4回、広島を訪れているケネディ駐日大使は「日米の友好と揺るぎない同盟関係のたまものだ」と述べたほか、8年前に下院議長として広島を訪問した民主党のペロシ下院院内総務は「歴史的決断」だと称賛した。

 アメリカメディアではこれまでに目立った反対論はないが、ホワイトハウスは「今回の訪問を『謝罪』と解釈するのは誤りだ」と強調している。オバマ政権としては、被爆地から核兵器のない世界を目指す決意を改めて発信し、外交上の「遺産」としたい狙い。