シリア支援会合具体策なく 停戦崩壊の危機
シリアで停戦崩壊の懸念が高まる中、打開策を話し合う関係各国による閣僚級会合が17日、オーストリアで開かれたが、和平にむけた有効な具体策は打ち出せなかった。
協議には今回初めて招待された日本を含め、欧米やロシアなど約20か国が参加した。政権側と反体制派側の戦闘が再燃する中、アメリカは、事態の沈静化のためアサド大統領は政権を移行し退陣すべきだとの考えを改めて示した。一方、ロシアはアサド政権以外にテロリストと戦える軍はいないとして政権側を支援する考えを示し、思惑の違いが浮き彫りとなった。
協議では停戦の徹底を目指す声明を発表したが和平協議が再開する予定はなく、崩壊の懸念が高まっている。