台湾との対話を停止する考え~中国当局
20日に就任した台湾の蔡英文総統が「ひとつの中国」に言及しなかったことを受けて、中国当局は21日、台湾との対話を停止する考えを示した。
中国の国務院台湾事務弁公室は21日、台湾の蔡総統が「中国と台湾はひとつの中国である」という認識を受け入れない限り、当局間の対話を停止する考えを示した。
これは20日、蔡総統が就任演説で、「ひとつの中国」について、言及しなかったことを受け、対抗措置をとった形。当局間の対話は、2年前に中国で閣僚級の会談が行われて以来、続けられてきた。
中国政府は台湾の蔡総統に「ひとつの中国」の認識の受け入れを強く求めているが、蔡総統は受け入れないとみられていて、当面、中台関係は冷え込むものとみられる。