OPEC合意ならず“増産凍結”見送りへ
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原油生産の調整などを巡りOPEC(=石油輸出国機構)が2日、オーストリアのウィーンで総会を開いた。価格の下落を防ぐために増産を凍結できるかなどが焦点だったが、合意に達しなかった。
原油の生産を巡っては、増産の凍結を求めるサウジアラビアなどに対し、イランは経済制裁の解除を受け、輸出を増やすことを目指しており対立が続いている。2日の総会でも両者の溝は埋まらず、結局、増産の凍結や、新たな生産目標の設定などは見送られた。
OPEC側担当者「イランが制裁前の水準まで生産量を増やしたいと思っているのは明らか」
原油価格がこのところ上昇傾向にあることから、生産量を調整する必要性は薄まっており結論を先送りした形。OPEC側は「もう数か月、市場の状況を見てみたい」としている。