クリントン氏が勝利宣言 初の女性候補に
アメリカ大統領選、民主党の予備選がカリフォルニア州など6つの州で行われるなか、クリントン前国務長官が事実上の大統領候補としての勝利宣言を行った。
クリントン氏は事実上の大統領候補として、初めて本選に向けて勝利を誓っている。初の女性大統領候補であることを強く意識して、歴史的な重要な局面を達成したと強調している。
「我々は一里塚に達しました。アメリカの歴史で初めて女性が主要政党の大統領候補者になります」-クリントン氏は、ツイッターでも「女性は大統領の座も狙うことができる」と述べ、支持者にも「今夜歴史を作った」「初めて女性が主要政党の候補となった」とメールし、すでに本選への戦略にきりかえている。
7日は6つの州で予備選が行われ、今も開票が続いているが、勝利宣言は、本選でも鍵を握る東部ニュージャージー州の勝利が確実になったタイミングで行っている。実はこれは、まもなく投票が締め切られる西海岸の大票田カリフォルニア州では敗れる恐れもあるため。
陣営の関係者はもはや各州の勝敗にはこだわらない姿勢だと我々に語ったが、早い段階で宣言してしまおうという「弱気」もうかがえる。
対する共和党では一足先に指名獲得を確実にしたトランプ氏が「クリントン氏が大統領になり、オバマ大統領の災難が続くことを我々は望んでいない」と挑発した。
公職についた経験がない初の候補・トランプ氏と女性初の候補クリントン氏。前例のない顔合わせによる戦いは、11月の本選挙に向け、いよいよ本格化する。