クリントン氏勝利宣言 党の団結を呼びかけ
アメリカ大統領選で民主党の事実上の候補となったクリントン前国務長官が7日、地元ニューヨークで勝利宣言し、11月の本選挙に向け、初の女性候補として全力で戦う決意を示した。
約18分に及ぶ勝利宣言は、事実上の大統領候補として初めて本選の勝利を誓うもので、史上初の女性候補であることも強く意識した内容だった。
クリントン氏「これは画期的なことだ。アメリカの歴史で初めて女性が主要政党の大統領候補者になります」
クリントン氏は、「今後、改めて今ここで築いた歴史をゆっくりかみしめたい」と感慨を示すとともに、「我々はアメリカの偉大な21世紀の次なる章を書き起こしたい」と未来志向の立場を明確にした。その上で党の団結を呼びかけている。
その団結のカギを握るサンダース上院議員は、7月の民主党大会まで戦い抜くとしている。こうした中、オバマ大統領がクリントン氏、サンダース氏の2人に電話し、クリントン氏が代議員の過半数を獲得したことに祝意を示し、サンダース氏とは9日に会談することになった。大統領の仲裁により、サンダース氏が名誉ある撤退をし、党の団結を図る可能性が強まっている。