イギリスがＥＵ（＝ヨーロッパ連合）から離脱することの賛否を問う国民投票が、日本時間の２３日午後３時から始まる。最新の世論調査でも残留支持と離脱支持の差は１ポイントで接戦となっている。

　ロンドンでは２２日、殺害された残留派のコックス下院議員を追悼する式典が行われ、約２０００人が集まった。２２日のコックス議員の誕生日に合わせて開かれた追悼集会には、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんも参加した。

　マララさん「コックス議員の人生は、平和へのメッセージの力強さを証明した」

　投票を翌日に控え、この日、ロンドンでは残留派のグループが大学生にビラを配るなどし、残留に投票するよう呼びかけていた。２０日から２２日にかけて行われた最新の世論調査（オピニウム調べ）では残留支持が４４％なのに対し、離脱支持は４５％。投票前日になっても、両派は拮抗したままだ。

　残留派・キャメロン首相「偉大な国であるイギリスはＥＵから離脱しない。残留して戦う」

　離脱派・ジョンソン前ロンドン市長「主権を取り戻します。イギリスとヨーロッパの民主主義にとって、（明日は）大きな日になるでしょう」

　投票は日本時間の２３午後３時から始まる。結果は即日開票され、早ければ２４日昼ごろにも判明するとみられる。