クリントン氏とケイン氏、初のそろい踏み
アメリカ大統領選で民主党の大統領候補となるクリントン前国務長官が23日、副大統領候補に選んだケイン上院議員と初めて一緒に演説に臨んだ。クリントン氏はケイン氏に何を期待しているのか。フロリダ州の演説会場から平本典昭記者が伝える。
クリントン氏がケイン氏を選んだ1つめの理由は「堅実さ」。ケイン氏は知名度が低い一方、州知事の経験や、今は上院議員を務めるなど政治経験は豊富だ。「人気先行」「政策がない」と言われるトランプ陣営を意識し、「政策実行力」をアピールしたい考え。
2つめはケイン氏が持つ「支持基盤」。この日もケイン氏は得意のスペイン語で演説を始めた。本選で勝利のカギを握るヒスパニック層の支持を固める役割も期待している。
今週は共和党大会でトランプ氏から厳しい攻撃を受けたクリントン氏。トランプ氏に対して「独裁者」と批判が出ていることを意識し、早速、攻撃に出た。
ヒラリー氏「トランプ氏は一人で問題を解決できると言っています。これはただの間違いではなく、危険な間違いです」
大会の参加者からも「反撃の準備はできている」と声が出た。来週開かれる民主党大会で、今度はクリントン氏が反転攻勢を強める。