タイの人気リゾート、プーケットなど各地で、１２日までに９回の爆発が相次いだ。警察は事件に関わったとして男２人を拘束している。１１日に１人が死亡した中部・ホアヒンの爆発現場から松永新己記者が報告する。

　プーケットなど５つの県内で、９回の爆発が相次ぎ、４人が死亡、３４人がケガをした。警察は事件に関わったとして男２人を拘束したが、関連が指摘されているタイ南部の分離・独立を求めるイスラム系武装組織や、軍事政権に反発する勢力との関係などはわかっていない。

　プラユット暫定首相は１２日、「政府は（被害者を）できるかぎり支援する。そして、犯人を全力で見つけ出す」と話したが、タイ政府にも焦りが垣間見える。

　治安を維持するとの名目で強権をふるってきた軍事政権に傷をつけた今回の事件。政府としては観光などへのダメージを最小限にしたい考えだが、真相解明には時間がかかりそうだ。