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スコットランド独立に向け住民投票の準備へ

2016年6月26日 7:48
スコットランド独立に向け住民投票の準備へ

 イギリスの国民投票でEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱が決まったことを受け、北部のスコットランド自治政府のスタージョン首席大臣は25日、イギリスから独立するため2度目の住民投票実施の準備を進めると明らかにした。

 「2度目の住民投票について検討するべきだ。必要な法律を整備するため準備が進められるだろう」-スタージョン大臣はこのように述べた上で、「スコットランドはEUとの関係を保ち、単一市場に残るべき」との考えを示した。

 今回の国民投票では、イギリス全体で52%がEU離脱を支持したが、スコットランドだけで見ると逆に62%が残留を支持しており、立場の違いが鮮明となっている。

 スコットランドで2014年9月に行われたイギリスからの独立について問う住民投票では、独立反対が約55%となり独立賛成(約45%)を上回っている。

 一方、インターネット上の署名サイトでは「ロンドンがイギリスから独立してEUに残るべき」とする署名活動が行われていて、これまでに14万人以上が賛同している。残留派のカーン・ロンドン市長は25日、「ロンドンが、スコットランドや北アイルランドと共に、EUとの交渉において発言権を持つことが重要だ」と話している。

 また、議会に対して国民投票のやり直しを求める署名活動にはすでに200万人以上が賛同するなど、国民投票によりイギリス社会は大きく揺らいでいる。

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