１１月に行われるアメリカ大統領選挙で、民主党のクリントン候補が支持率で優勢となる中、共和党のトランプ陣営は態勢の立て直しを発表した。

　政治専門メディアの「ポリティコ」は１７日、各州での世論調査などの分析結果を報じた。過去９回の選挙のうち８回共和党が勝利したノースカロライナ州のほか、トランプ氏の支持層である白人労働者の多いミシガン州やウィスコンシン州でも、クリントン氏が支持率で大きくリードしている。

　「ポリティコ」は、１２州以上の激戦州でクリントン氏が優勢で、「情勢が突然大きく変わらない限り、トランプ氏が勝利する道はほとんど残されていない」と結論づけている。

　こうした中、トランプ陣営は、選対本部に新たな幹部を加えると発表した。ただ、この幹部は、共和党主流派に批判的な立場で、トランプ陣営の課題となっている党内融和にはマイナスになるとの見方も出ている。