習主席「THAAD」韓国配備に改めて反対
中国の習近平国家主席は5日、G20首脳会議に合わせて韓国の朴槿恵大統領と杭州で会談し、アメリカの迎撃ミサイル「THAAD」の韓国への配備に改めて反対するとの立場を伝えた。
「協力の土台や政治的な相互信頼を大切にし、困難を克服して中韓関係が正しい軌道に乗って安定かつ健全に発展するよう推進すべき」-会談の冒頭、習主席はこのように述べ、THAADの在韓米軍への配備をめぐって冷え込んだ韓国との関係に触れた。
国営新華社通信によると、会談で習主席は「互いに核心的利益を尊重すべき」と指摘。「THAADの配備に反対する」と述べた上で、「この問題が適切に処理されなければ、地域の安定を損ない、さらなる摩擦をうむ」と強調した。
これに対し、朴大統領は「中国側と緊密に意思疎通を図っていきたい」と応じたという。