南シナ海をめぐる問題や北朝鮮の核実験に対して国際的な批判が強まる中、中国とロシアが連携を強めている。

　南シナ海で初めてとなる中国とロシアの海軍による共同演習が、１２日から始まった。空と海から島を奪還する訓練など、演習は１４日から本格化する。訓練を通じて両国の連携をアピールし、南シナ海をめぐる問題でアメリカや日本をけん制する狙いがあるとみられる。

　こうした中、１２日には、中国の王毅外相とロシアのラブロフ外相が電話会談し、北朝鮮の核実験に対する対応についても共同歩調をとることで一致。その上で、今後も主要な国際問題で連携していく方針を確認した。

　国連では、今後、アメリカなどが主導して、北朝鮮への新たな制裁の採択に向け協議されるが、中国とロシアは、北朝鮮への圧力を強化することに慎重な姿勢を示していて、協議は難航するものとみられる。