ロシア軍 ウクライナ各地の軍用施設攻撃し首都キエフに迫る
ロシア軍は、ウクライナ各地の軍用施設を攻撃し、首都キエフにも迫っています。ウクライナ軍の幹部は、25日にもキエフ近郊にロシア軍部隊が到達する可能性があるとの見方を示しました。
現地時間25日未明、日本時間の25日正午前、首都キエフの中心部では複数の爆発音が2度響きました。
ロイター通信は「ウクライナ軍が敵の航空機を撃墜し、残骸が住宅に落下して火災となった」と伝えていて、ロシア軍による攻撃が続いている模様です。
先ほど、ウクライナ軍の幹部は、「25日にもキエフ近郊にロシア軍の部隊が到達する可能性がある」との見方を示しました。また、アメリカCNNテレビはロシアの地上部隊がキエフまでおよそ32キロの地点まで迫っているとのバイデン政権の分析を報じています。
24日、ウクライナを囲むように一斉に始まった攻撃で、ロシア国防省はウクライナ軍の飛行場など、83の軍事施設を破壊したと発表しました。
東部のハリコフ近郊にある空軍基地をとらえた衛星画像では、破壊された航空機や黒煙をあげる建物などが確認できます。ウクライナ側の発表では、これまでに兵士と民間人あわせて137人が死亡、316人がけがをしたということです。
ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、テレビ演説を行い、「世界はウクライナで起きていることを遠くから傍観し続けている」とのべ支援を訴えました。