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比大統領「麻薬中毒者、喜んで殺してやる」

2016年10月1日 22:59
比大統領「麻薬中毒者、喜んで殺してやる」

 過激な発言で知られるフィリピンのドゥテルテ大統領が、自らをナチス・ドイツの独裁者ヒトラーにたとえ、麻薬犯罪者を大量に殺害すると発言した。

 ドゥテルテ大統領「ヒトラーは300万人のユダヤ人を殺害した。(フィリピンには)今、300万人の麻薬中毒者がいる。やつらを喜んで殺してやる」

 ドゥテルテ大統領が進める薬物犯罪の撲滅作戦では、これまでに3000人以上の容疑者が殺害されている。先月30日の会見では、自らをヒトラーにたとえた上で、麻薬犯罪者の撲滅作戦をユダヤ人の大虐殺になぞらえる発言をした。

 これに対し、アメリカのユダヤ人団体が、「麻薬中毒者や密売人をユダヤ人になぞらえることは不適切だ」と批判するなど、波紋が広がっている。

 なお、ドゥテルテ大統領は、殺害されたユダヤ人の人数を「300万人」としているが、実際に殺害されたのは「600万人」とされている。