バングラテロ 容疑者の家族は…
バングラデシュの人質テロ事件から8日で1週間となった。8日朝は、事件の現場となったレストランの内部が公開された。
8日に公開されたレストランは、いすやテーブルなどが散乱したままで、一部の建物は屋根が吹き飛び、その破片が散らばっていた。装甲車などを使って突入した警察側にも死傷者が出た激しい銃撃戦を物語るように、銃弾の痕があちらこちらに残っていた。
今回の人質テロ事件と、去年10月に日本人が殺害された事件では、同じ容疑者がかかわっている疑いが明らかになった。ただ、その背景のつながりについては明らかにされておらず、特に日本人がねらい撃ちにされた可能性などについては、現段階ではなんとも言えない。
こうした中、去年10月の日本人が殺害された事件で指名手配されていたカイルル容疑者の両親がNNNの取材に応じた。
カイルル容疑者の父「周りからいい子だと言われていた。そそのかされてやったのかもしれない」
一方で、カイルル容疑者が過去に日本人など外国人について話をしていたことなどを記憶している人はおらず、根深い憎しみを抱いていたかどうかはわからなかった。
バングラデシュでは100人以上の若者が行方不明になって、中東などにいる可能性が指摘されている。若者たちがひそかに過激な思想に染まっているかもしれないという不気味な不安が広がりつつある。