“気球”めぐり米中が非難の応酬 それぞれの主張に反論
アメリカ軍による気球の撃墜をめぐる問題で、中国とアメリカが互いに相手の主張を否定し、非難の応酬を繰り広げています。
中国外務省報道官「去年以降、アメリカの高い高度の気球は中国政府の許可を得ずに十数回、中国の領空を飛んでいる」
中国外務省は13日の記者会見でアメリカの気球が去年以降十数回、違法に中国の領空に侵入していたと主張しました。ただ、これらを中国側が撃墜したかについては明示せず「プロフェッショナルで責任のあるやり方で対処した」としています。
これに対しアメリカ政府は中国の主張を否定しました。
ホワイトハウス・カービー戦略広報調整官「我々は、中国の上空に偵察気球を飛ばしていない」
こうした中、アメリカ政府高官によりますと、ブリンケン国務長官が17日からドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議への出席にあわせて中国外交トップの王毅政治局員との接触を検討していることが分かりました。米中の緊張緩和につながるか注目されます。