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米高官“中国の偵察気球”各国と情報共有する考え強調

2023年2月9日 11:00

アメリカの本土上空を中国の「偵察気球」が飛行した問題をめぐり、ホワイトハウスの高官は8日、中国の偵察活動について各国と情報を共有しながら対応する考えを強調しました。

米・カービー戦略広報調整官「気球の影響を受けているのはアメリカだけではない。同盟国や友好国にも(気球について)知ってもらうことが重要だと考えている」

アメリカ国務省は、首都ワシントンにある関係国の大使館に対し、気球に関する情報の共有を行っています。

外交筋によりますと、アメリカ側は気球の飛行に中国人民解放軍が関与しているとの分析や、気球の製造元の特定を進めていることなどを説明したということです。

一方、国防総省のライダー報道官は、各国で目撃されている似たような気球について、「中国の偵察気球であることは共通だが、大きさや能力にばらつきがある」と指摘しました。

その上で「なぜ中国が、不適切なやり方で他国の主権を侵害してもよいと考えるのか疑問だ」などと批判しています。