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米 本土上空飛行の中国“偵察気球”を撃墜 国防総省が発表

2023年2月5日 6:24

アメリカの国防総省は4日、アメリカ本土上空を飛行していた中国の偵察気球を撃墜したと発表しました。

撃墜の瞬間とみられる映像には、気球らしき物体に航空機が接近したあと、形を崩しながら落下する様子がとらえられています。

国防総省によりますと、アメリカ軍は4日午後バイデン大統領の指示で南部サウスカロライナ州沖の領空で中国の偵察気球を撃墜しました。カナダ政府と連携して行ったとしています。

アメリカ軍は1日、西部モンタナ州で撃墜を検討をしましたが、市民に危険がおよぶ可能性があるとして見送っていました。

バイデン大統領は先ほど、撃墜命令を1日に出していたと明らかにしました。

バイデン大統領「気球について説明を受けた1日に、すぐさま撃墜するよう命令した。 国防総省は地上に被害が出ないようやることにした」

中国の気球をめぐっては、バイデン政権は「主権の侵害だ」として反発し、ブリンケン国務長官は3日中国訪問の延期を決定しました。

ブリンケン長官は中国外交トップの王毅政治局員に電話で抗議し王毅氏は、「理由無き臆測や大げさな宣伝は受け入れられない」と反論したということです。

中国外務省は気球は気象研究用だと主張しています。