アメリカ上空を“中国”偵察気球が飛行…撃墜見送り追跡中 米国防総省
アメリカの国防総省は2日、中国のものとみられる偵察気球がアメリカ本土の上空を飛行しているため、追跡を行っていると明らかにしました。
国防総省高官によりますと、気球は数日前にアメリカ本土の上空に侵入し、現在も本土上空を民間航空機よりも高い高度で飛行しているということです。高官は、「中国の偵察気球だと確信している」と強調しました。
飛行経路については、「多くの機密性の高い場所の上空を通過している」と指摘し、「気球の情報収集能力は限定的なものだ」と述べました。
また、偵察気球の侵入は過去数年間、確認されていると明らかにしました。
アメリカ軍は、1日に西部モンタナ州の人口の少ない地域の上空で撃墜を検討したものの、破片が地上に飛び散る可能性があるとして見送ったということです。
今月5日にブリンケン国務長官の中国訪問を控える中、偵察気球の問題は米中の新たな火種になる可能性もあります。