米中高官が初の対面会談 経済・金融問題の意思疎通強化で一致
アメリカのイエレン財務長官と中国の劉鶴副首相が18日、スイスで初めて対面で会談し、経済や金融の問題などで両国の意思疎通を強化する考えで一致しました。
米・イエレン財務長官「中国とアメリカは互いの相違を理解し、競争が対立に近づくことを防ぐ責任がある」
スイスのチューリッヒで行われた会談でイエレン長官は、米中対立が世界経済に悪影響を与えないよう、対話を続ける重要性を強調しました。
ロイター通信によりますと、劉副首相も「お互いの違いを適切に管理し、共通点を見いだす必要がある」と応じ、両者は意思疎通を強化していく考えで一致しました。
一方でアメリカ側は会談後、「懸念する問題についても中国側に提起した」としています。また、イエレン長官は、近く中国を訪問することに意欲を示しました。
去年11月の米中首脳会談で政府高官レベルの協議を強化することで合意していて、アメリカ政府高官によりますと、ブリンケン国務長官も来月5日から6日を軸に訪中する方向で調整しています。