新たに飛行物体撃墜“米軍施設上空を飛行” 中国側「正体不明の飛行物体発見し撃墜準備」
アメリカの国防総省は12日、五大湖の1つヒューロン湖の上空で、新たに飛行物体を撃墜したと発表しました。アメリカ軍による撃墜は今月に入って4件目です。
国防総省は、アメリカ軍が12日、ヒューロン湖の上空約6000メートルを飛行していた物体を撃墜したと明らかにしました。民間航空機に危険を及ぼす恐れがあるとして、バイデン大統領の指示でF16戦闘機によって撃墜されたということです。
物体の飛行経路などからモンタナ州にある機密性の高い米軍施設の上空を飛行していたと考えられるとしています。アメリカ政府高官によりますと、物体は八角形の構造をしていたということです。
アメリカ軍は4日に中国の偵察気球を撃墜して以降、10日と11日にもアラスカ州とカナダ上空を飛行していた物体を撃墜していて、今月に入って4件目となります。
アメリカ軍高官は、この3日間で撃墜した3つの物体については、今のところどこの国から飛行してきたか分かっておらず、この物体について気球かどうか特定できる情報もないとしています。
こうした中、中国メディアによりますと、中国当局は12日、東部・山東省で正体不明の飛行物体を発見して撃墜する準備をしていると発表しました。周辺の漁船に注意を呼びかけ、付近に物体が落下した場合、証拠の写真撮影の協力も求めました。
実際に物体が飛来しているかは不明ですが、中国側としては、偵察気球をめぐるアメリカなどの批判に反論する狙いもありそうです。