今年のノーベル化学賞の受賞者が発表され、アメリカなどの研究者３人が選ばれた。３日の生理学・医学賞に続く、日本人の受賞はならなかった。

　選考にあたったスウェーデン王立科学アカデミーは日本時間５日午後６時４５分、ノーベル化学賞の受賞者を発表した。受賞が決まったのは、フランス・ストラスブール大学のジャンピエール・ソバージュ氏、アメリカ・ノースウェスタン大学のフレーザー・ストッダート氏、オランダ・フローニンゲン大学のバーナード・Ｌ・フェリンガ氏の３人。

　３人の受賞理由は、「世界最小の機械を作った」ことで、分子同士をつなぎあわせるとともに、エネルギーを加えることでその動きを制御し、「分子機械」と呼ばれる非常に小さな構造物の開発に成功した。

　王立科学アカデミーはこの技術が将来、新たな素材やセンサー、エネルギーを保存するシステムの開発につながるだろうとしている。