ノーベル賞・サントス大統領「平和を築く」
ノルウェーのノーベル賞委員会は7日、左翼ゲリラとの和平合意に向け尽力した南米コロンビアのサントス大統領(65)に、ノーベル平和賞を授与すると発表した。
サントス大統領は半世紀以上、内戦を続けてきた左翼ゲリラ・FARC(=コロンビア革命軍)と2012年から本格的な和平交渉に乗り出し先月、和平合意に署名した。ノーベル賞委員会は、受賞理由について「多くの命を奪った内戦を平和的解決に劇的に近づけた」としている。
サントス大統領「受賞したのは私ではなくすべてのコロンビア国民だ。みんなで団結して、安定し永続する平和を築いていく」
和平合意は、今月行われた国民投票で承認が得られなかったが、ノーベル賞委員会はこれについて「和平プロセスが死んだことを意味するものではない」としている。さらに「平和賞がコロンビアで和平などの達成に務めているすべての人を勇気づけるよう望む」と訴えた。
ロイター通信によると、ノーベル賞の発表後、双方は再び和平協議に入ることを明らかにしたということで、完全な内戦終結を実現できるのか注目される。