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ノーベル平和賞 現地コロンビアの様子は…

2016年10月8日 18:46
ノーベル平和賞 現地コロンビアの様子は…

 ノルウェーのノーベル賞委員会は7日、左翼ゲリラとの和平合意に向け尽力した南米コロンビアのサントス大統領(65)に、ノーベル平和賞を授与すると発表した。コロンビアの首都ボゴタから伝える。

 ボゴタの大統領府前の広場には、サントス大統領が進める和平の早期実現を求める市民らが4日前から集まり、テントで野宿を続けている。大部分がサントス大統領の支持者で、平和のシンボルである白い風船を持って一日も早い和平の実現を訴えている。

 コロンビアの地元メディアは、サントス大統領のノーベル平和賞受賞が決まったことについて喜ぶ声が圧倒的だ。その一方で、国民投票で否決され和平が実現していない中での受賞決定を受けて、市民からはさまざまな声があった。

 和平合意賛成派「(受賞決定は)平和を求める人たちの背中を押した。これでまた国民投票があれば、和平合意が実現すると思うよ」

 和平合意反対派「今の和平合意の内容は国のためにはならない。FARCの中で犯罪をおかした者はしっかりと罰するべきだ」

 ロイター通信によると、ノーベル平和賞の発表後、政府側とFARC(=コロンビア革命軍)側の双方は再び和平協議に入ることを明らかにしたということで、完全な内戦終結を実現できるのか注目される。