習主席、長征祝う式典出席「強い軍隊必要」
中国の習近平国家主席は、中国共産党の軍の歴史を祝う式典で演説し、国の安全保障と発展のために軍事力を強化することが重要だと訴えた。
中国・北京の人民大会堂では21日、中国共産党が組織した軍が2年間にわたり1万2000キロ余りの大移動を行った「長征」から80年を祝う式典が開かれた。
式典で演説した習近平主席は、共産党軍の歴史に加え、今後の軍のあり方にも言及し、「中国の安全保障を守り、国を発展させるため、今の国際的地位にふさわしい強い軍隊が必要だ」と述べ、軍事力を強化すべきとの考えを示した。
さらに、中国共産党は軍に対し、絶対的な指揮権を持っていることを改めて強調した。また、自らが掲げる反腐敗闘争を今後も進めるとしたうえで、党員に対し、規律の順守と党へのさらなる忠誠を求めた。
習主席としては、今後の党のあり方などが話し合われる中国共産党の重要会議「六中全会」を来週に控え、自らの求心力を高めたい思惑もあるとみられる。