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習国家主席を「核心」と…権威高める狙いか

2016年10月28日 5:28
習国家主席を「核心」と…権威高める狙いか

 中国共産党の重要会議「6中全会」が閉幕し、党の公式文書に習近平国家主席が初めて「核心」と位置づけられた。来年秋の指導部交代にむけて、習主席の権威を高める狙いがあるとみられる。

 党大会に次いで重要な、中央委員会全体会議。焦点のひとつは、習近平主席が自らの権力をどう示すのかだった。

 今回、党の公式文書で習主席について初めて用いられた「核心」という言葉は、前の胡錦濤政権時代には使われず、毛沢東主席やトウ小平氏ら特別な指導者に用いられた。文書では、習主席を、「核心とする党中央」と明記し、その権威が強調された。

 また今回の主要議題である党の規律強化については、汚職の摘発を今後もさらに進め、徹底的に党内の引き締めを図ることが記されている。

 指導部が大幅に入れ替わる来年の秋にむけて、習主席は「核心」という言葉を最大限に生かして権力基盤を固めていくものとみられる。

★トウ小平の「トウ」は「登」におおざと