韓国の朴槿恵大統領が友人の女性に機密情報を渡していたとされる問題で、海外に滞在していたこの女性が３０日朝、韓国に帰国した。近く検察の聴取が行われる見通し。

　この問題は、朴大統領が友人の実業家、崔順実氏に、発表前の演説原稿や外交に関する資料などを渡していたとされるもので、検察が大統領府への強制捜査に踏みきる事態となっている。

　こうした中、崔氏の弁護士が、ドイツに滞在していた崔氏が検察の捜査に応じるため、３０日午前７時半、韓国に帰国したことを明らかにした。

　崔氏の弁護士「（崔氏は）自分のせいで国民に挫折感と虚脱感を与えたことを深く謝罪している」

　ただ、崔氏が実際に機密資料を受け取っていたかについては、「検察でありのままに話す」として明言しなかった。

　弁護士は、出頭の日程について検察側と調整しているとしていて、早ければ３１日にも崔氏への聴取が行われる可能性がある。