朴大統領 北との極秘接触情報も漏えいか
韓国の朴槿恵大統領が、発表前の演説原稿を友人の女性に提供していた問題で、朴大統領が、北朝鮮との秘密接触の情報もこの女性に渡していた疑惑が新たに浮上した。
朴大統領は25日、友人の実業家、チェ・スンシル氏に演説の原稿を事前に渡して助言を求めていたことを認め、謝罪した。韓国の中央日報は26日、大統領当選直後の2012年、「韓国軍が北朝鮮と3度、極秘に接触した」という機密情報を、朴大統領がチェ氏に提供していたと報じた。
またチェ氏をめぐっては、経済界が出資したスポーツや文化の振興を目的とした財団を私物化しようとした疑惑が浮上し、検察は26日、この財団の家宅捜索に乗り出した。
さらに与党・セヌリ党の中からも、「大統領の謝罪で済む問題ではない」と声が出るなど、朴大統領への批判はさらに高まっている。