朴大統領「金正恩の精神状態は制御不能」
北朝鮮による核実験を受けて外遊先から緊急帰国した韓国の朴槿恵大統領は9日夜、金正恩委員長を呼び捨てにして、強い言葉で批判した。
朴槿恵大統領「国際社会と周辺国のいかなる話にも耳を貸さない金正恩の精神状態は制御不能と言わざるを得ません」
韓国政府は今年1月の前回の核実験以来、北朝鮮に圧力をかけるよう国際社会に働きかけ、また独自の経済制裁も行ってきた。朴大統領の発言からはそうした努力にもかかわらず、わずか8か月後に再び核実験を行った北朝鮮へのいらだちが読み取れる。
韓国軍は、前回の核実験以降、軍事境界線から北朝鮮に向けて、北朝鮮の体制を批判したり、韓国社会の情報を伝える放送を行っているが、9日の核実験を受けて、今後はその放送時間とスピーカーの数を増やす方針で、北朝鮮の反発が予想される。
一方で、韓国はすでに南北が共同で運営していた開城工業団地の閉鎖など、最大限の対抗措置をとっていると言ってよく、それ以上にどんな厳しい対応がとれるのか、その手段は限られているのが実情だ。