北の核実験強行に各国が圧力強める
各国の首脳や国際機関は核実験を強行した北朝鮮に対する圧力を強めている。
アメリカのオバマ大統領は9日、声明を発表し、「地域の安全保障と国際社会の平和と安定への重大な脅威であり、可能な限り最も強い表現で非難する」と述べた。また、「アメリカは今後も北朝鮮を核保有国として絶対に認めない」との立場を改めて示した。
韓国の朴槿恵大統領は9日夜、閣僚と緊急の会議を開き、金正恩委員長を呼び捨てで厳しく非難したうえで、北朝鮮への強硬姿勢をさらに強める考えを示した。
朴槿恵大統領「国際社会と周辺国のいかなる話にも耳を貸さない金正恩の精神状態は制御不能と言わざるを得ません」
韓国軍は、独自の対抗措置として、軍事境界線の近くで行っている拡声機放送の時間とスピーカーの数を増やすことにしていて、北朝鮮の反発が予想される。
また、オーストリアに本部があり核実験を監視しているCTBTO(=包括的核実験禁止条約機関)は9日、100か国以上の大使らが参加して緊急の会合を開き、核実験について「平和を脅かす行為であり容認できない」と非難している。