米大統領選、トランプ候補が支持率で逆転
アメリカ大統領選挙の投票まであと1週間に迫った。一部の世論調査で、クリントン候補のメール問題が再捜査されるという発表のあと初めて、トランプ候補が支持率で逆転した。一部の調査とはいえ、トランプ氏が首位に立つのは久々。
選挙戦は最終盤を迎え、クリントン氏は激戦州のフロリダ州、トランプ氏は工場の閉鎖などで不満を抱える白人労働者の多いペンシルベニア州などで、それぞれ遊説した。
1日に発表された「ワシントン・ポスト」などの調査では、トランプ氏が支持率で逆転し1ポイントリードした。クリントン氏のメール問題が再捜査されるという発表のあと初めて。
ただ、大統領選挙は州ごとに1位の得票を得た候補が人口に応じて配分された選挙人を獲得、過半数の270人を獲得して勝利となる。いま獲得が予想される選挙人の平均値は、クリントン氏が259人、トランプ氏が164人。トランプ氏は残る「激戦州」のほとんどで勝たないと過半数の270に届かないので、なおクリントン氏が優勢なのは変わらない。
残る選挙期間はわずかとなり、来週8日の投票日に向け両候補の追い込みはますますし烈になる。