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クリントン氏のメール問題は訴追見送り

2016年11月7日 7:31
クリントン氏のメール問題は訴追見送り

 アメリカ大統領選挙の民主党・クリントン候補がメール問題で再捜査を受けていた問題で、FBI(=米連邦捜査局)は訴追の見送りを議会に伝えた。そのクリントン氏は6日、教会やレストランなどで投票を呼びかけた。

 ペンシルベニア州フィラデルフィアにある黒人が多く集まる教会で、多くの人が祈りに訪れる日曜日、クリントン氏は黒人からの支持の厚いオバマ大統領の功績を強調し、支持を訴えた。

 クリントン氏「この選挙は、オバマ大統領のレガシーを壊さないために、我々ができる全てのことをやるということです。8年間で築き上げたものを、さらに発展させていくのです」

 クリントン氏はこのあと、地元のレストランも訪れ、一人一人に声をかけるなど、いわゆる“ドブ板選挙”で投票を呼びかけており、勝利への執念を見せている。

 また、FBIは再捜査をしていたクリントン氏のメール問題について、「捜査に基づけば、我々はこれまでの結論を変えない」と訴追の見送りを議会に伝えた。8日の投票直前となる発表で、クリントン氏への逆風は弱まるものとみられる。

 一方、共和党・トランプ氏もこの日は一日で5つの州を回るなど最後の追い込みをかけている。選挙人の獲得人数の予測では、クリントン氏の216人に対し、トランプ氏は164人で、クリントン氏がなお優勢であるものの、どちらも過半数の270人に届いていない(リアルクリアポリティクス調べ)。