オバマ大統領“スムーズな政権移行に意欲”
アメリカのオバマ大統領は、大統領選挙後初めて記者会見に臨んでいる。一方、共和党のトランプ次期大統領はロシアのプーチン大統領と電話で会談した。
“トランプショック”が広がる中、オバマ大統領はスムーズな政権移行へ向けた意欲を改めて強調した。
オバマ大統領「我々のチームはスムーズに政権移行をする用意ができている」
オバマ大統領は「自らの政権発足時よりも今日のアメリカは強い」と強調。来年1月の政権移行をアメリカが最も力強い状況で迎えることに意欲を示した。また、NATO(=北大西洋条約機構)との関係について、「トランプ氏も戦略的な協力関係を継続することに強い意欲を示していた」との認識を示した。
こうした中、プーチン大統領とトランプ氏が14日に電話会談を行った。トランプ氏の勝利の後、2人の直接会話は初めて。ロシア大統領府の発表では、プーチン大統領は改めて勝利を祝福した上で、平等、相互の尊敬、内政不干渉の原則に基づいた、トランプ新政権との対話に意欲を示した。さらに、米露関係を改善させ建設的な協力をしていくことで合意した他、シリア問題なども話し合ったという。両者は電話での連絡を取り続け、今後、直接会談を行うことでも合意したという。
一方、トランプ氏は13日、北朝鮮への対抗手段として日本や韓国の核武装を容認する考えを示した自らの過去の発言について、ツイッターで、「そんなことは決して言っていない」と主張した。これにより、核武装容認の考えをはっきり否定した形。その上で、「核武装容認発言」を繰り返し報道するメディアを「不誠実」だと批判した。
また、アメリカのカーター国防長官は14日、「アメリカは他国の繁栄を助けてきた」とした上で、「今後も世界に影響力を持ち続ける国だ」と述べた。世界の安全保障に関わる問題には積極的に関与するよう暗にトランプ氏に求めた形。