朴槿恵大統領の事情聴取が延期…一斉反発も
韓国の朴槿恵大統領の友人による国政介入疑惑で、16日に行われるとみられていた朴大統領の事情聴取は延期された。
16日の聴取はほぼ既定路線とみられていただけに大統領側からの延期の要請は捜査に誠実に応じる気がないと一斉に反発を受け、朴大統領が追い詰められる結果になっている。
朴大統領の弁護士は16日までに聴取を行いたいとした検察の要請を「準備時間が足りない」と事実上拒否した。検察は「あす(17日)行うことも可能」としているが実現のメドはまだ立っておらず、来週以降に持ち越されるという見方も出つつある。
こうした状況に野党は、大統領は捜査に誠実に応じる気がないと一斉に反発している。
国民の党・安哲秀前代表「朴大統領は道徳的にすでに大統領の資格を失った」
野党各党はすでに退陣を求めることで足並みをそろえていて、今後さらに攻勢を強めるとみられる。
「朴大統領の指示があったのか」という疑惑の核心部分の解明を望む国民の目にも、聴取の延期は保身のための時間稼ぎとうつり不満が高まりそうだ。今後の聴取の時期をめぐり調整が難航するとみられる中、ソウルでは今週末も朴大統領の退陣を求める集会が予定されていて、朴大統領はますます追い込まれる結果となりそうだ。