朴槿恵大統領 当面現職にとどまる意向
韓国の外務省は、朴槿恵大統領が来月の開催で調整が進んでいる、日中韓首脳会議に出席するとの見通しを発表した。当面大統領の職にとどまる意思があらためて確認された。
朴大統領は16日、政府人事や別の事件の捜査の指示など、仕事を再開していて「退陣せずに長期戦の構えか」との分析が出ていたのだが、それが裏付けられたと言える。韓国の外務省は17日午後、来月の開催で調整が進んでいる日中韓首脳会議について、「日程が確定すれば大統領が参加すると把握している」と述べた。
退陣を求める声は高まる一方だが、朴大統領が当面職にとどまるものとみられる。実現すれば、朴大統領が就任して初めての訪日となる。朴大統領はこれまでも大統領の職を全うし、国政を正常化したいとしていたが、また反発を呼ぶ可能性が高いが意志は変わっていないようだ。
一方で17日、こんな世論調査の結果も出た。大統領は退陣するべきかという質問に対し、「即刻辞任」を求めた人は約10%。「いますぐ辞めろ」という声は1割だった。そして与野党が合意する首相を指名し、道筋をつけてからの辞任を求める意見が43%だった。国民の多数は大統領が即刻辞任することにともなう政治的混乱までは望んでいないということになる。