日露首脳 北方領土問題の合意を目指し協議
安倍首相とロシアのプーチン大統領は日本時間20日午前、訪問先のペルーで会談し、北方領土問題をめぐり来月15日に山口県で行われる日露首脳会談での合意を目指して協議を行った。
首脳会談は前半に経済協力の進ちょく状況などを確認した後、両首脳と通訳のみを残して約35分間、領土問題について話し合った。安倍首相は領土問題について、「前回の首脳会談からこの2か月半の間にさらに考えを深めた」と語って2人きりの会談に移った。プーチン大統領に何らかの提案をした可能性もある。
会談後、安倍首相は「解決に向けて道筋は見えてきている」と述べる一方で「大きな一歩を進めることはそう簡単ではない」と強調した。
安倍首相「大きな一歩を進めることはそう簡単ではないわけでありますが、着実に一歩一歩前進していきたい」
領土問題をめぐっては首相周辺が「ゼロ回答もあり得る」と述べていて、安倍首相の発言も問題解決への期待値を下げる狙いがあるとの見方もある。
一方、プーチン大統領は会談後、我々の取材に笑顔を見せた。
プーチン大統領「(Q.会談はどうだったか?)とてもよい会談だった」
山口での会談まであと1か月をきった。政府内にも期待と不安が交錯する中、北方領土交渉はいよいよ大詰めを迎えた。