北方領土交渉「大きな一歩は簡単ではない」
安倍首相は、ロシアのプーチン大統領と訪問先のペルーで会談した。会談後、北方領土交渉をめぐり「大きな一歩は簡単ではない」などと述べ、交渉の難しさをにじませた。
首脳会談は、前半に経済協力の進捗状況などを確認した後、両首脳と通訳のみを残しておよそ35分間、領土問題について話し合った。
安倍首相は、「前回の首脳会談からこの2か月半の間にさらに考えを深めた」と語って、2人きりの会談に移った。
政府関係者によると、安倍首相からプーチン大統領に何らかの提案をして、調整が難航した模様だという。
会談後、安倍首相は「解決に向けて道筋は見えてきている」と述べる一方で、「大きな一歩を進めることはそう簡単ではない」と強調した。
安倍首相「大きな一歩を進めることはそう簡単ではないわけでありますが、着実に一歩一歩前進していきたい」
一方、プーチン大統領は会談後、我々の取材に笑顔を見せた。
プーチン大統領「(Q:会談はどうだったか?)とてもよい会談だった」
山口での会談まであと1か月をきっている。北方領土交渉はまさに正念場を迎えている。