キューバのカストロ前議長が死去したことを受けて、ロシアのプーチン大統領は２６日、弟のラウル氏に弔電を送り、哀悼の意を表した。

　ロシア大統領府によると、プーチン大統領は、カストロ前議長について「世界の近現代史における一時代の象徴だった」とたたえた。そのうえで、「ロシアとの戦略的関係の発展に多大な貢献をした。彼の記憶はロシア国民の心に永遠に生きる」などと哀悼の意を表した。

　また、インタファクス通信によると、東西冷戦下でキューバと深い関係にあったソ連のゴルバチョフ元大統領は、「アメリカによる厳しい封鎖や強力な圧力を受けながら、自らの国を強化した」と、指導者としての能力を高く評価し、「人類の歴史に大きな足跡を残した」とその死を悼んだ。