北朝鮮の金正恩委員長は新年にあたって演説し、「ＩＣＢＭ（大陸間弾道ミサイル）の発射実験が仕上げの段階に入った」と述べた。

　朝鮮中央テレビでの演説で、金委員長は去年を振り返り、「国防力強化において画期的転換を遂げた」と成果を強調した。

　去年の核や弾道ミサイルの実験を成功と評価し、さらに開発中のＩＣＢＭについても言及した。

　金正恩「大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）発射実験の準備が仕上げの段階となった」

　このＩＣＢＭは、開発中のＫＮ１４と呼ばれる移動式のミサイルを指すとみられるが、これまで発射が確認されたことはない。

　金委員長はまた、今年の２月から３月に予定されている米韓合同軍事演習についても触れ、「演習をやめない限り、核による先制攻撃能力を強化する」と威嚇した。