慰安婦像設置に対抗策 駐韓大使が一時帰国
韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置された問題への対抗措置として、韓国に駐在する長嶺大使が日本に一時帰国した。
長嶺大使は9日午後2時すぎ、羽田空港に到着した。長嶺大使は、出発前、ソウルの空港で次のように述べた。
長嶺大使「在釜山の日本総領事館前の少女像の設立はきわめて遺憾であり、日本では関係者との間で打ち合わせを行う」
日本政府は釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことへの対抗措置として、長嶺大使や釜山の総領事を一時帰国させたほか、緊急時にドルなどを融通しあう通貨スワップをめぐる協議を中断する。
長嶺大使は11日にヨーロッパから帰国する岸田外相らに現状を報告し今後の対応を協議する予定。
一方、韓国政府は、慰安婦像の撤去については、世論の反発を受け、消極的な姿勢を示していて、解決の見通しはたっていない。